マンションの災害対策とは?マンションに住む人が知っておきたい防災の基本4選
「マンションの防災対策って何だろう?戸建て住宅と同じような備えでも大丈夫かな?」
停電や断水などは戸建て住宅でもマンションでも起こる可能性があります。一方で、マンションではエレベーターの停止や排水設備の使用制限など、建物の設備に関わる問題が発生することもあります。
そのため、マンションに住む人は災害が起きた後にどのように行動するか、被災後も自宅で生活を続けるために何をどのくらい備蓄しておくかを考えておくことが大切です。
この記事では、マンションに住む人やマンションの購入を考えている人向けに、マンションでの防災対策の基本を解説していきます。
マンションでも防災対策が必要な理由
「マンションって頑丈そうだからそもそも対策って必要なの?」
このように考えている方もいるかもしれません。
結論としては、非難するための準備だけでなく、災害後も自宅で生活を続けることを想定した準備が重要です。
確かにマンションは一般的に戸建て住宅に比べると堅牢な構造になっており、国土交通省もマンションは災害に対する強靭性を持つ建物であるとしています。
しかし、ここで注意したいのは建物が無事であることと、普段通りの生活ができることは別であるという点です。
そのため、建物や周辺の安全が確保されている場合には、自宅で生活を続ける「在宅避難」を想定した備えが重要になります。
マンションだから必ず在宅非難をするというわけではありません。
- 建物に大きな損傷がある
- 火災が発生している
- 津波や洪水などの危険がある
- 自宅にとどまることが危険である
災害の種類や周辺の状況によって必要な行動は異なります。日頃から避難場所や避難経路を確認しておきましょう。
マンションの防災対策の基本4選
マンションで在宅避難をする上で、必ず押さえておきたい防災対策の基本を5つ紹介していきます。
水・食料を備蓄する
災害時に自宅で生活するためには水と食料の備蓄は欠かせません。
災害が発生すると、スーパーやコンビニが営業していなかったり、物流の停止によって商品が不足したりする可能性があります。
また、マンションではエレベーターが停止すると、階段を利用して荷物を運ばなければならない場合があります。特に高層階では、買い物や物資の運搬が大きな負担になることも考えられます。
そのため、災害が起きてから食料を調達するのではなく普段から自宅に備蓄しておくことが重要になります。
まずは、
- 飲料水
- 普段から食べ慣れている食品
- レトルト食品
- 缶詰
- カップ麺などの保存しやすい食品
などを準備しておきましょう。
備蓄は、一度に大量の商品を購入する必要はありません。
普段から少し多めに食品を購入し、古いものから消費して買い足す「ローリングストック」を活用すると、無理なく備蓄を続けられます。
携帯トイレを準備する
マンションの防災対策において、特に重要なのはトイレへの備えです。
マンションの排水設備に問題がある状態でトイレを使用すると、汚水が階下や室内に漏れるなどのトラブルにつながるおそれがあります。
そのため、地震などの災害が発生した際には、マンションの管理会社や管理組合からの案内を確認し、排水設備の安全が確認できるまで水を流さないなど、建物のルールに従うことが重要です。
しかし、トイレを我慢することはできませんし、トイレの回数を減らすために飲食を控えることも望ましくありません。
このような状況に備えて、携帯トイレを準備しておきましょう。
携帯トイレを用意しておけば、水洗トイレが使用できない場合でも排泄に対応できます。
防災対策を始める際は、水や食料とあわせて携帯トイレも準備しておくことをおすすめします。
停電に備える
停電への備えはマンションだけに必要なものではありません。戸建て住宅でもマンションでも、停電による影響を想定しておくことが大切です。
ここでは、共通する問題とマンション特有の問題に分けて説明します。
戸建て住宅とマンション共通の問題
戸建て住宅でもマンションでも、停電すると、
- 照明が使えない
- スマートフォンを充電できない
- 冷蔵庫が使えない
- 電子レンジなどの家電が使えない
といった影響があります。
そのため、懐中電灯やモバイルバッテリーを準備しておくことが大切です。
特にスマートフォンは、災害時の情報収集や家族との連絡に役立つ重要なツールです。モバイルバッテリーは、普段から充電状態を確認しておきましょう。
マンション特有の問題
マンションの場合、停電によって共用設備に影響が出る可能性があります。
例えば、エレベーターの停止や、給水ポンプなどの設備が停電の影響を受けることによる断水が考えられます。ただし、設備の種類や構造によって影響は異なります。
そのため、高層階に住んでいる方は、エレベーターが使えなくなった場合も想定し、自宅に必要な物資を備蓄しておくことが大切です。
また、備蓄を多めに持つことだけでなく、重量のある水などをどのように運ぶか、家族の状況に応じて考えておくとよいでしょう。
つまり、停電への基本的な備えは戸建てもマンションも共通ですが、マンションでは生活に関わる建物設備への影響も考えておく必要があるということです。
普段から、次のようなものを準備しておきましょう。
- 懐中電灯
- モバイルバッテリー
- 乾電池
- ランタンなどの照明器具
マンション独自の防災対策を確認する
マンションの防災対策は、防災グッズを準備するだけではありません。
自分が住んでいるマンションでは、どのような防災対策が行われているのかを確認することも大切です。
例えば、
- 共用の防災備蓄品はあるか
- 災害時の安否確認方法
- 排水設備の使用に関するルール
- 防災訓練の実施状況
- 災害時の避難場所や避難経路
などを確認しておきましょう。
マンションによって、設備や防災対策は異なります。
そのため、一般的な防災情報を知るだけでなく、「自分の住んでいるマンションではどうか」という視点を持っておくことが重要になります。
マンションでは「災害後の生活」まで考えて備えよう

防災対策は、「防災グッズをたくさん買うこと」が目的ではありません。
災害が発生したときに、自分と家族の安全を確保し、必要に応じて自宅で生活を続けられるようにすることが目的です。
マンションは一般的に堅牢な構造であるため、建物や周辺の安全が確保されていれば、在宅避難が選択肢になる場合があります。
一方で、停電・断水・トイレの使用制限など生活に大きな影響が出る可能性があります。
また、災害は必ずしも自宅にいるときに発生するとは限りません。外出先で被災した場合なども想定し、安全を確保しながら自宅へ戻る方法について、家族と話し合っておくことが大切です。
そのため、次のような項目を事前に確認しておきましょう。
- 自宅周辺のハザードマップを確認しているか
- 水や食料、携帯トイレは備蓄されているか
- 停電した場合に必要なものはあるか
- マンション独自の防災ルールを知っているか
マンションの防災対策は、水や食料など生活に必要なものから少しずつ準備を進めていくことが大切です。
自分の住んでいるマンションの特徴や設備を理解し、災害が起きたときにどのような行動が必要になるのかを考えておきましょう。
日頃から備えを進めることで、災害後の生活への不安を減らし、安心して暮らせる環境づくりにつなげていきましょう。
